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ITベンチャーで働く20代の読書記録

更新日:2020年06月01日

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THE TEAM 5つの法則

現代社会に生きる全ての人が、他者と協働することで、一人では達成できない大きなことに取り組んでいる。 にも関わらず、チームづくりについて体系的に学ぶ機会はほとんど無い。 本書はチームを「精神論」や「経験則」ではなく、理論的かつ体系的な「法則」で解き明かしていく。

【目標設定の法則】 チームに行動目標しか設定されていなければ、時にメンバーは「作業」の奴隷になります。 チームに成果目標しか設定されていなければ、時にメンバーは「数字」の奴隷になります。 意義目標を設定することによって、メンバーは自らの生むべき成果や取るべき行動について、意思を持つことができます。 「何をやるべきか?」だけでなく「何故やるべきか?」が分かれば、新たな「何をやるべきか?」が見つかるからです。

【人員選定の法則】 チームメンバーは誰かから与えられるものではなく、自ら探し、見つけ、連れてくるもの。 そんな意識を持てているかどうかでチームづくりは大きく変わります。 チームメンバーを集める際に、 「今、自分たちのチームにはどのようなメンバーが必要なのか?」 について確固たる指針を持っているチームだけが、メンバー集めを成功させられます。

【意思疎通の法則】 チームに「心理的安全」を醸成し、問題を共有•解決するための積極的な発言や行動を引き出すことが重要です。 心理的安全に支障をきたす原因は、4つに分類することが可能です。 「無知だと思われる不安」 「無能だと思われる不安」 「邪魔だと思われる不安」 「批判的だと思われる不安」 これらの不安を抱えていると、チームの意思疎通は成立しません。

【意思決定の法則】 意思決定者が必要な情報を十分に集め、様々な角度からの意見を聞いた上で決めることは、意思決定の精度を高めるために非常に重要です。 しかし、その上で大切なことは、 「良い意思決定」「正しい意思決定」 にとらわれすぎずに、 「強い意思決定」「速い意思決定」 を意思決定者が心がけることです。 多くの意思決定には51%のメリットと49%のデメリットがあることを意思決定者だけでなく、チームメンバーが理解し、意思決定者の決断を自分たちの手で正解にする気概が重要です。

【共感創造の法則】 エンゲージメントを高めるための4P Philosophy(理念・方針) Profession(活動・成長) People (人材・風土) Privilege(待遇・特権) 4Pのどれでエンゲージメントを高めるのかを戦略的に絞り込むことは有効なアプローチです。 まずは、メンバーに何に共感してもらい、モチベーションを生み出すのかを明確にして下さい。 その上で、チームの中に共感を創造し続ける仕組みを埋め込んで下さい。